イーソルは、組み込みソフトウェア開発プラットフォーム「eCROS」がマルチメディア機器向けのアプリケーションプロセッサ「i.MX31」に対応したと発表した。eCROSを利用することで、i.MX31とリアルタイムOS「eT-Kernel」を組み合わせた組み込み機器のソフトウェア開発が行える。

eCROS(eSOL Component Real-time OS platform)は、T-Kernelを拡張したリアルタイムOS「eT-Kernel」や開発スイート「eBinder」、ミドルウェアなどを含んでいる。eT-Kernelは開発する機器の規模や用途にあわせて4つのプロファイルが用意されているが、i.MX31対応のeCROSにはコンパクトな「eT-Kernel/Compact」が含まれている。また、開発スイートであるeBinderは、C/C++コンパイラなどで構成されている。

i.MX31はARM11コアを採用した米Freescale Semiconductor製のマルチメディアプロセッサである。画像処理回路を内蔵し、MPEG-2、MPEG-4、AUI、DivX、H.263、H.264といった映像データを処理できる。また低消費電力であることを特徴としており、音楽プレーヤといったモバイル型のマルチメディア機器などに搭載されている。

なおイーソルでは、eCROSと必要なミドルウェアの統合や、開発環境の構築、ドライバ開発といったサービスも行っている。