GMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)は14日、ASP型の事業者向けクレジットカード決済の新サービス「PGカード決済サービス」の販売を開始した。カード情報を事業者のシステムに保存しなくてすむ「カード情報非保持機能」を搭載しているほか、事業者のニーズに合わせて3タイプの接続方式を選べるなど、「安全で導入しやすいサービスとなっている」(同社)という。

同サービスには、搭載する機能の多い順に「Advanced」「Standard」「Entry」の3段階のグレードがある。全グレードにおいて、決済パラメータの設定と編集可能な決済画面テンプレートにリンクを指定することで比較的簡単に導入できる「リンクタイプ」、ユーザーのサーバに決済処理プログラムをインストールし、通信部分の開発は省略できる「モジュールタイプ」、GMO-PGのサーバへの接続仕様を公開し、ユーザーが決済プログラムを自由に開発できる「プロトコルタイプ」の3タイプの接続方式を選べるようになっている。

セキュリティ面においては、カード情報をユーザーのシステムに保持する必要がなく、事故などが発生した際も情報漏洩リスクを負う必要がない「カード情報非保持機能」を全グレードで搭載。決済時にカード会員の本人認証を行う「3-Dセキュア対応機能」や、クライアント証明書をインストールした管理用PCからしか管理者画面にアクセスできないようにし、アクセス権限を3段階に設定することができる「管理者権限設定機能」も全グレードで備えている。

また、顧客の会員IDとカード情報をGMO-PGのサーバに登録することで、顧客が事業者のサイトに再来した際はログイン情報のみで決済手続きが可能となる「カード情報登録機能」を、Standard、Advancedの両グレードで搭載、「顧客の囲い込みなどへの活用が期待できる」(GMO-PG)としている。

同社は「新サービスは、高い情報セキュリティと次世代をにらんだシステムの拡張性・機能を実現しており、さまざまな規模・形態の事業者の利用が可能となっている」としている。