The LLVM Compiler Infrastructureプロジェクトは、仮想化の概念を取り入れたコンパイラプラットフォーム「LLVM 2.2」をリリースした。GCC 4.2 / 4.0ベースのフロントエンド (llvm-gcc 4.0 / 4.2) に対応、LinuxやMac OS X、Solaris 8などのUNIX系OSで動作が確認されている。
今回のリリースでは、オプティマイザーとコードジェネレータが大幅に改良され、生成されるバイナリのパフォーマンスが向上した。SONY PS3などでの採用で知られるCellプロセッサへの対応も強化、Cell SPUバックエンドが正式にサポートされた。前バージョンで実装された、GCC AdaとFortranのフロントエンドの改良も行われている。x86 / x86_64とDarwin PPC / PPC64プラットフォームでは、倍精度浮動小数点値のサポートも追加されている。