半導体大手ベンダの米Freescale Semiconductorは、同社の会長兼CEOであるMichel Mayer氏が辞意を表明したと発表した。後任者は未定。新CEOが決まるまでの間、同氏は現職に留まる。

Mayer氏はフランス出身。米IBMに勤務していた経歴もある。2004年5月にFreescale Semiconductor(以下、Freescale)に入社し、会長兼CEOに就任。

同じ年の7月、Freescaleは親会社の米Motorolaから独立し、IPO(新規株式公開)に至った。2006年12月には投資会社の米Blackstone Groupを中心とした投資ファンドグループの傘下へ。このときの売却額は総額で176億ドルにものぼり、ハイテク事業としては史上最大規模のLBO(レバレッジドバイアウト)となり話題を呼んだ。

辞意表明にあたりMayer氏は「LBOの成功から1年たった今、私と家族にとって、次のチャレンジに向けて一息入れるべき時が来た。Freescaleには変革を続けるための体制が整っている」と述べている。