米Motorolaが携帯電話市場での生き残りに向け、加Nortel Networksとの間で携帯電話インフラ構築のジョイントベンチャー設立を計画している。経済紙の米Wall Street Journalオンライン版が2月11日付け(現地時間)の記事で報じた。
同紙によれば、今回の交渉は現在Motorolaが示唆しているモバイルデバイス部門のスピンオフ計画とは別に進んでいるという。最大の狙いはコスト削減による経営の効率化で、新会社設立時にはMotorolaとNortelで新会社株式の40%ずつを持ち合い、残りの20%は別の投資会社などの資本を受け入れる計画だという。両社の話し合いは過去1ヶ月間で急速に進展を見せており、もし合意に至れば年間売上100億ドル規模の新会社が登場することになる。
現在、世界で携帯電話市場が急拡大する一方で、これら携帯電話キャリアに設備を提供するネットワーク機器ベンダーの経営は悪化しており、各社が生き残りに向けた方策の実行に邁進している。直近の例としては、大型合併として話題になった仏Alcatelと米Lucentの合併で誕生したAlcatel-Lucent、携帯電話最大手のNokiaとドイツの電気機器メーカーSiemensとのジョイントベンチャーであるNokia-Siemens Networksなどが挙げられる。