マイクロストラテジー・ジャパン カントリーマネージャ 磯基夫氏

BIベンダ 米MicroStrategyの日本法人であるマイクロストラテジー・ジャパンは、2月1日付けで同社カントリーマネージャに磯基夫氏が就任したことを発表した。BIベンダを取り巻く状況は昨年から大きく変化し、独立系BIベンダとしてSASとともにその動向が注目されるMicroStrategyだが、新たに日本人カントリーマネージャを置いたことで、日本市場におけるさらなる同社のシェア拡大に本腰を入れる体制が整ったといえそうだ。

磯氏は日本大学にて工業化学を専攻し、1987年にシロキ工業入社、 シドニー大学との共同開発および通産省(当時)向けのプロジェクトに携わる。その後、ドットウェル、ICARUS Services Ltd.(英国法人)を経て、1995年にアイカラス日本にて代表取締役社長に、1998年にはアジア・パシフィック地域のバイスプレジデンドに就任、2001年には同社のアスペンテックによる買収に伴い、2001年からアスペンテックジャパンの営業本部長として日本におけるビジネスを牽引してきた。

周知の通り、昨年来、Hyperion、Cognos、Business Objectsといった独立系BIベンダ大手が軒並み買収され、現在は大規模な業界再編が進んでいる最中だ。そんな中、単独BIベンダとして生き残りの道を模索するMicroStrategyにとって、BIの普及が他の先進国に比べて遅れている日本はある意味「開拓しがいのある市場」といえる。前任のKyle Loudermilk氏に代わり、日本人カントリーマネージャとして磯氏を迎えたことも、国内の顧客やパートナーとの関係をより密にするための布石と見ていいだろう。