インフィニオン テクノロジーズ ジャパンとマクニカは8日、国内での車載用半導体の拡販を目指し、販売協力を開始することを発表した。これにより、インフィニオンの車載半導体向け国内販売代理店は5社体制となる。

国内の車載半導体市場は、国内半導体メーカーが強く、外資系半導体メーカーの多くはその後塵を拝してきた。そのため、インフィニオン テクノロジーズ ジャパンでも車載半導体の解析ラボを開設するなど、車載半導体事業の強化を図ってきた経緯を持つ。

マクニカとの販売協力は主に代理店としてのものだが、そのほか、マクニカが保有するエンジニアリソースなどを活用して、顧客からの要望を吸い上げる、もしくはインフィニオン製品のリファレンスデザインを提供するといったソリューションプロバイダ的な役割も担う。

今回の協力関係構築に関してインフィニオン テクノロジーズ ジャパンの代表取締役社長 森康明氏は「新たに販売代理店として加わったマクニカは、技術サポートを充実させた半導体商社としての実績を持っている。国内市場でさらなる成長を期する当社としては、厳しい要求の多い車載用半導体ビジネスのパートナーとして大いに期待している」と述べている。

また、マクニカのテクスター カンパニー プレジデントである北尚一氏は「当社では車載市場を非常に重要な分野と位置付け注力してきた。今後、車載市場へのさらなる浸透と強化を図っていくために、今まで培ってきた他分野での半導体販売の実績と顧客の要求に応じた技術ならびに品質サポートの経験を生かしていく」と、今回の協力関係を強調している。