ライブドアはこのほど、RSSリーダー「Fastladder(ファストラダー)」のオープンソース版を公開した。イントラネット上の更新情報の収集も可能で、企業での情報共有や共同研究作業などに活用できるとしている。ソースコードを公開することで、外部の開発者の参加を可能にし、その成果を取り込んでいく。
同社は2006年4月から、Web型RSSリーダー「livedoor Reader」を提供しており、現在の利用者数は約17万人といわれる。昨年7月には、この英語版である「Fastladder」を発表。今回リリースされたのは、Fastladderを基にしたもので、大量のフィードを高速で読むことに機能や操作性を特化しており、その点はlivedoor Readerと同様となっている。
オープンソース版のFastladderは、サーバや自分のPCにインストールして使用するアプリケーション型のRSSリーダーで、サーバにインストールすればクライアントがそれを共有して使用することが可能。RSSを誰が読んでいるかなどの共有機能もある。また、Web型と異なり、イントラネットの更新情報収集も可能なので、企業や学校、研究機関などでの活用を想定している。
同社では、Fastladderのソースコードを「Google Code」で公開し、誰でも同ソフトの改良・再配布を行えるようにしている。外部の開発者の参加により開発力を強化することで、オープンソース版の成果を今後のFastladderおよびlivedoor Readerに取り込んでいく考えだ。同ソフトは初年度に約1万件のダウンロードを見込んでおり、今後は、日本語版をはじめとする多言語での展開も行う予定。