富士通は7日、SaaSサービスとして「SaaSプラットフォームサービス」「SaaSアプリケーションサービス」「SaaSビジネスアウトソーシングサービス」の3サービスを発表した。本日より提供を開始、順次サービスの拡張を行っていく。
SaaSプラットフォームサービスは、同社のデータセンターを活用することで、ホスティング環境やユーティリティ、開発・検証などの実行基盤を提供するサービス。同社が長年培ってきた運用技術やASPのノウハウを活用することで、セキュリティを確保した信頼性および安定性の高いサービスとなっている。
SaaSアプリケーションサービスは、SaaSプラットフォームサービスを活用して業種/業務特化または汎用的なアプリケーション機能を提供するサービス。ソフトウェアベンダやインターネット企業、通信キャリアなどのSaaSパートナーと連携することにより、事業規模の大小に関わらずSaaSビジネスを提供することが可能となる。
SaaSビジネスアウトソーシングサービスは、ヘルプデスクなどのBPO(Business Process Outsourcing)、運用、マネジメントサービスなどを要件に合わせて個別に提供するサービス。主に大規模な事業を展開する企業への提供を予定している。
また、同サービスの提供と併せて中堅・中小企業向けにSaaSサービスを提供するパートナーに向けた事業支援プログラム「SaaSパートナープログラム」を3月より提供開始する。同プログラムは技術サポートを行う「Technical Program」、SaaSビジネスモデルの共同マーケティングを行う「Marketing Program」、SaaSビジネスを行うための情報提供や情報交換を行う「Community Program」の3つで構成されている。
同社では今後の展開として、同社"Platform Solution Center"内にSaaSパートナー各社がSaaS環境を開発・検証する場を開設するほか、SaaSパートナープログラムの説明会やSaaSビジネスを検討している顧客に対するセミナーなどを開催し、事業の拡大を図るとしており、3年間で関連サービスの連結売り上げ1,300億円を目指す。