電通とサイバー・コミュニケーションズ(以下、cci)は、オトバンクとともにポッドキャストコンテンツのネットワーク型動的広告配信システム「PodcastAD(仮)」を開発した。このシステムによるポッドキャスト・アドネットワークサービスの運営を開始し、2月下旬より販売を開始する。

人気のあるポッドキャストコンテンツでは、ダウンロード数が増加するにつれサーバコストが増大し、その収益化が課題となる一方で、広告挿入には番組データの再編集が必要になるためコストや複数媒体への出稿が困難などの問題があり、広告メディアとしては活用しにくいのが現状だ。

同システムでは広告配信ネットワークの形で専用の広告サーバから複数の媒体へ広告を配信するため、1回の出稿で複数のサイトへの配信が可能になり、期間の指定や内容の差し替えにも柔軟に対応できる。通常のコンテンツに広告サーバから配信される広告音声ファイルを自動的に挿入し、1つのファイルとしてダウンロードされる仕組みとなる。

電通とcciは、ラジオ局、新聞社等を中心に優良ポッドキャストコンテンツを広告枠としてネットワーク化し、本格的な広告メディア化を目指す。また、今後は年齢・性別などのユーザー属性による配信の実現や、ビデオキャストへの対応などにも取り組むとしている。