アイ・オー・データ機器は6日、新規事業への取り組みとして、中小企業や個人事業主をターゲットとしたASPサービス「アイオーWebパイロット」を2月21日より開始すると発表した。初年度で1,000社の契約、売上高1億円を目指す。

アイオーWebパイロットは、ASPプロバイダのサイバーステーションと共同で開発したASPサービスで、「アイオーWebパイロット エディタ」「アイオーWebパイロット ムービー」「アイオーWebパイロット ブログ」の3種類のサービスが用意されている。

アイオーWebパイロット エディタはWebページの編集ツール。ワープロ感覚でWebサイトの作成、編集、管理をブラウザ上で行うことが可能なアプリケーション。サイバーステーションのドメイン中継技術を用いることで、オリジナルのデータを残したまま複製のデータを編集するといった操作が可能となっている。

アイオーWebパイロット エディタ

アイオーWebパイロット ムービーはユーザーの運営するWebサイトで動画配信を可能にするツール。アップロードされた動画は自動的にFlashムービーに変換され、貼り付けタグが生成される。ユーザーは、このタグをWebサイトに貼り付けるだけで、動画配信を行うことが可能となる。WMVやMOV、MPEG、FLVといった主要な動画フォーマットに対応するほか、3GPや3G2などの携帯電話での動画撮影フォーマットに対応しており、携帯電話で撮影した動画の配信も簡単に行える。

アイオーWebパイロット ムービー

アイオーWebパイロット ブログはブログ機能のないWebサイトでもブログを利用することが可能となるツール。携帯電話からの投稿や閲覧機能も備えている。また、Googleマップに対応しており、マップ上に情報ウインドウを表示、写真やアイオーWebパイロット ムービーで作成した動画などを掲載することが可能。

アイオーWebパイロット ブログ

いずれのサービスもUSB接続型認証キーを用いてサービスに接続する。認証などは自動的に行ってくれるため、面倒な作業などは必要ないのが特徴。また、サービスの購入と併せてログインIDが発行され、USBキーと併せることでセキュリティ性を確保している。

サービス開通までの流れ

同サービスの提供開始に伴い、アイ・オー・データ機器の代表取締役社長 細野昭雄氏は、「このサービスは既存サービスの置き換えを狙うものではなく、そうした既存のサービスにアドオンするサービス」とその特徴を語る。

アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏

サービスの展開はアイ・オー・データ機器の提供するカタログによる訴求のほか、専用サイトによるサービスの紹介、サービスの概要や使い方を紹介するセミナーの開催などによって行われる。

同サービスの価格は、アイオーWebパイロット エディタが初期費用1万2,000円、月額費用6,000円(2月21日より提供開始)、アイオーWebパイロット ムービーが初期費用10万3,000円、月額費用が3万5,000円から(3月上旬より提供開始)、アイオーWebパイロット ブログが初期費用8,000円、月額費用が1,500円(3月上旬より提供開始)となっているが、サービス開始の2月21日から3月31日までの期間は、"スタートアップキャンペーン"としてすべてのサービスの初期費用が一律3,000円となるほか、契約者の中から抽選で50名にアイ・オー・データ機器のポータブルHDD(120GB)がプレゼントされる。