米Yahoo! 傘下のZimbraは5日、オープンソースのWebコラボレーションソフト最新版「Zimbra Collaboration Suite (ZCS) 5.0」をリリースした。同社Webサイトでは、Yahoo Public License準拠のオープンソース版と、60日間の試用が可能なNetwork Editionの配布が開始されている。
今回のリリースでは、BlackBerryやJ2MEベースの端末、Apple iPhoneなど、多くのモバイルWebブラウザからのアクセスに対応。クライアントソフトのZimbra Desktopは、オフラインでPOP / IMAPのメールを送受信できるようになったほか、他ユーザとのメールボックスの共有が可能になった。
Ajaxを利用したWebクライアントには、インスタントメッセージング機能とブリーフケース、タスク管理機能が追加された。メールやコンタクト、カレンダーなどのZimbra側の情報を、Outlook 2007と同期する機能も装備されている。
サードパーティによる情報システムとコンテンツを統合する「Zimlets」を装備、Zimbraサイト内にマッシュアップの手法でユーザーインターフェースを作成することも可能になった。具体的な活用事例としては、Flickrの写真共有サービスやYahoo! Financeの金融情報、Yahoo! Searchの検索機能との連係が挙げられている。今年後半までには、Zimletsの技術がYahoo! MailとCalendarに利用される見込み。