米comScoreは、米国内ユーザーによる2007年のインターネット利用動向調査レポートを発表した。急速に伸びてきているオンラインブランドの実態が浮き彫りにされている。

同レポートによれば、昨年12月中に最も大きなユニークビジター数成長率を記録したのは、Drugs.comなどを傘下に、総合健康情報を提供しているEveryday Health。実に前年同月比349%増となる約1,207万3,000人のユニークビジター数を獲得した。また、2位には、ファッション・美容・ライフスタイルなどの分野で女性向け専門サイトとなるGlam Mediaが入っており、ユニークビジター数は前年同月比213%増となる約2,502万8,000人とされている。

カテゴリ別のユニークビジター数成長率でも、大統領選挙を前に盛り上がってきている政治関連分野と並んで、女性向けコミュニティ分野が、前年同月比35%増となる約6,985万4,000人の総ユニークビジター数を集め、インターネット上で急速な伸びを見せているようだ。女性コミュニティサイトのiVillage.comも、今回のトップ20ランキングに名を連ねている。

一方、メジャーなオンラインブランドの中で、ユニークビジター数の成長が最も目立つのは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のFacebookと紹介されており、昨年12月には、前年同月比81%増となる約3,465万8,000人のアクティブユーザー数を記録。ほかにはFirefoxで知られるMozillaが39%増、オンライン百科事典のWikipediaが34%増となったほか、iPhoneの独占販売契約を結んでいるAT&Tが27%増と伸びているようだ。

なお、同時に発表された年間検索エンジン利用ランキングでは、2007年を通じた米国インターネットユーザーによる約1,130億に及ぶ総検索件数のうち、約56%となる640億件近くを、Googleが占める結果となった。2位以下はYahoo!、Microsoftの順に続いている。