日本IBMは30日、64ビットプロセッサ「POWER6」を搭載したUNIXサーバのエントリモデルとして「IBM System p 520」「IBM System p 550」の2機種を発表、2月8日より順次出荷を開始する。価格は77万8,785円から。
IBM System p 520は最大4コア、4.2GHzのPOWER6を搭載。メモリは最大64GB(DIMMスロット×8)まで対応、ディスクは最大1.8TBまで内蔵可能である。キロワット当たりの処理性能は、従来の「IBM System p5 520Q」に比べおよそ37%向上している。一方、IBM System p 550は、最大8コア、3.5GHzまたは4.2GHzのPOWER6に対応。最大256GB(DIMMスロット×32)のメモリに対応するほか、最大1.8TBの内蔵ディスクに対応する。キロワット当たりの処理性能は、従来の「IBM System p5 550Q」に比べおよそ36%向上している。
また、POWERプロセッサを搭載した同社製ブレードサーバ「BladeCenter JS21」「IBM BladeCenter JS22」の100V電源対応シャーシ「IBM BladeCenter S」への対応を2月8日に開始すること、およびBladeCenter Sをオフィス環境で使うための専用ラック「IBM BladeCenter 11U 静音ラック」を3月28日より出荷することを併せて発表した。専用ラックの価格は16万8,000円。
さらに、System pによるサーバ統合を推進するソフトウェア「IBM PowerVM Express」も発表した。IBM PowerVM Expressは、従来ハイエンドおよびミッドレンジ向けサーバであったSystem pを中心に提供されてきた仮想化ソフトウェア「PowerVM Edition」を、中堅・中小規模のシステム向けに最小限な機能を提供するもの。サーバ1台から仮想化を利用するために必要な最低限の論理区画(LPAR)および管理機能などを提供しているほか、x86アーキテクチャのサーバで稼働するアプリケーションをPowerプロセッサ上のLinuxで動かすことが可能になる「PowerVM Lx86」が無料オプションとして選択が可能だ。価格は1プロセッサ当たり5,040円で2月8日より出荷される。