日本SGIは29日、SaaSのサービスメニューを強化し、印刷および出版事業者向けに同社のソフトウェア群「VizImpress enVision」を、SaaS型サービス「VizCast」として2月1日より提供すると発表した。サービス利用価格は月額10万円から(年間契約時)。

VizImpress enVisionは、高解像度の動画、静止画、音声データなどさまざまなデジタルデータを統合し、インタラクティブに操作できるコンテンツとして表示するためのソフトウェア群。高解像度の静止画を拡大/縮小するといった操作を可能にするソフトウェアエンジンを中核とし、プログラミングすることなく専用フォーマットのデータへの変換、素材レイアウトや映像効果のデザインを処理することが可能だ。

同サービスにより、印刷や出版業務で発生するさまざまな既存の高解像度の印刷物のデータを活用し、Web上で直感的に操作できるコンテンツとして表示することができるようになる。これにより、カタログやチラシなどに掲載された商品やサービスなどを高いクオリティでWeb配信できるようになるほか、アクセス解析機能により閲覧ユーザからの情報をフィードバック、ニーズ分析などの広告効果が得られるようになる。

今後同社は、SaaSで提供する機能を強化して、パートナ各社との連携を深め、多様なニーズに対応した、デジタルコンテンツ配信サービスを拡大していく予定としている。