STマイクロエレクトロニクスは23日、2007年第4四半期ならびに通期の決算を発表した。同四半期の売り上げおよびその他の収入を合わせた純収入は27億4,000万ドルで、前四半期の25億7,000万ドルから6.9%の増加となった。また、総利益は10億1,000万ドルとなり、前四半期の9億200万ドルから9.1%の増加となった。利益率も前四半期比1.7ポイント増の36.9%と改善された。インテル、米投資会社フランシスコ・パートナーズと共に、STマイクロのフラッシュメモリグループ(FMG)が対象となって設立される新会社「Numonyx」の手続きは2008年第1四半期中に完了するものと予想されるが、そのFMGを除いた純収入は、同7.7%増となる23億8,000万ドルとなり、総利益は9億1,100万ドル、利益率は38.2%となる。
製品グループ別の売り上げでは、アプリケーション専用製品グループ(ASG)がイメージ製品、データストレージ製品、ワイヤレス専用製品の成長により前四半期比で9.1%増となる15億2,100万ドルとなったほか、産業&マルチセグメントセクター(IMS)がMEMS製品とアドバンスANALOG製品が堅調だったことを受け同5.3%増の8億4,600万ドル、FMGが同1.6%増の3億5,800万ドルと、3つのグループすべてで前四半期と比べてプラス成長を達成した。
一方、通期の業績は、純収入が前年比1.5%増となる100億ドル、総利益が同34.4%増となる35億4,000万ドル、利益率が35.4%となった。FMGを除いた場合の純収入は同4.3%増の86億4,000万ドル、総利益は32億9,000万ドルで利益率は38.1%となる。
製造グループ別の売り上げでは、ASGは同0.8%増となる54億3,900万ドル、IMSは同10.4%増の31億3,800万ドルとプラス成長になったものの、FMGは年間を通じたメモリ価格の下落などの影響を受け同13.1%減の13億6,400万ドルとマイナス成長となった。
なお、同社の社長兼CEOであるCarlo Bozotti氏は2008年第1四半期の見通しとして、「通常の季節的要因により、売り上げは前四半期比で5~11%の範囲で減少するものの、前年同期では約11%の増加になると予測する。また、利益率は36.3%±1%のレベルになる」とのコメントを発表している。