イーフロンティアは3月7日、3DCGソフト「Shade」の最新バージョンとなる「Shade10」シリーズを「Professional」「Standard」「Basic」の3グレードで発売する。トゥーンレンダリング機能が強化され、用途に応じたさまざまなグラフィックの作成が可能になったほか、モデリング、マッピング、ヘアーサロンなどの機能も向上している。強化された主なポイントは以下のとおり。

レンダリングの機能

レンダリングの最大解像度は、Professionalが22,528×22,528pixel(搭載メモリ量に依存)、Standard が4,000×4,000 pixel、Basicが 1,600×1200 pixelとなっている。「Professional」「Standard」では、質感や輪郭線の表現力が向上したトゥーンレンダリング機能が搭載された。また、線や塗りの設定を細かく設定できるようになったため、従来のセルアニメーション風イメージに加え、テクニカルイラストレーション用、マンガ原稿用そして鉛筆画の作成も可能という。

レンダリングの設定は「フォトリアル」「セルアニメ」「テクニカルイラスト」「マンガ原稿」「鉛筆画」から選択できる

モデリングの操作性

全グレードでモデリング時のユーザインタフェースが改善された。主には、作業画面上にマニピュレータが搭載され、従来はツールボックス内のメニューから操作していた移動/回転/各種拡大縮小の操作が、作業画面に表示される各種のハンドルを使ってワンタッチでできるようになった。

マッピングの機能

全グレードでボックス投影マッピング機能が搭載され、「ボックス投影」を指定するとレンガ、タイルなどの繰り返しパターンを簡単に立体的にマッピングすることが可能になった。また、「Professional」「Standard」でイメージの実寸サイズを数字で指定することで、形状の変形に引きずられて歪むことなく繰り返しパターンをマッピングできる機能が追加された。

ヘアーサロンの機能

「Professional」「Standard」で、従来はポリゴンにテクスチャマッピングすることで表現していた髪の毛を一本一本高速に描き重ねることが可能になり、髪の毛をよりリアルに再現できるようになった。

価格は、Professionalが10万500円(ダウンロードVer.は8万円)、Standard が4万5,000円(ダウンロードVer.は3万4,000円)、Basicが1万2,800円(ダウンロードVer.は9,000円)となっている。