大手FPGAベンダである米Xilinxは、車載向けFPGAシリーズ「Xilinx Automotive」(XA)から新製品となる「XA Spartan-3A」と「XA Spartan-3A DSP」を発表した。どちらも低価格帯の製品で、車載機器のTFT液晶ディスプレイや映像処理、車内ネットワークなどでの利用を想定している。

「XA Spartan-3A」のシステムゲート数は最大で140万、I/Oは最大502個。本製品は、ロジックセル当たりのI/O数がもっとも多いことを特徴としている。そのため、多数のI/Oが必要となるインスツルメントパネルのダッシュボード部内(アナログ計器やLED照明)の制御などにも適しているという。

「XA Spartan-3A DSP」はロジック数とメモリ容量が多いことが特徴。また、デジタル信号処理機能(DSPスライス「XtremeDSP DSP48A」)を搭載している。積和演算能力は最大30GMACS、メモリバンド幅は2,200Gbps。

「XA Spartan-3A」の出荷開始は本年(2008年)第2四半期を予定している。20万システムゲートの製品の場合、価格は8.50ドルになる見込み。また、「XA Spartan-3A DSP」は本年第3四半期から出荷を開始する予定。価格は180万システムゲートの場合で32.00ドルを見込んでいる。