Googleは16日(米国時間)、Official Google BlogにおいてInnovate or Die Pedal-Powered Machine Contestの結果を発表した。同コンテストはペダルのパワーを使って環境問題を解決するといった機材を開発するコンテストで、100を越えるマシンが応募されている。そんななか優勝に輝いたのはTeam Aquaducだ。
Googleはインターネットにおける検索サービスをはじめメール、RSSリーダ、カレンダ、ドキュメントなどの数々のWebサービスや広告事業を展開している大手ベンダだ。しかしそういったIT企業としての側面だけではなく、環境問題へと積極的に取り組んでいる一面ももっている。Innovate or Die Pedal-Powered Machine Contestはそうした同社の取り組みのひとつだ。
優勝したTeam Aquaducは自走式の水ろ過マシンを開発した。システムの発想や概要はOfficial Google Blogにおいて閲覧できる。要するに自転車に水ろ過システムをくっつけたもので、水を輸送しながら水のろ過もおこなえる。もちろん、移動せずにペダルを回してろ過だけに専念することもできる。
同チームは汚い水で多くの子供が命を落としている現状に触れ、こうした問題に対処するシステムを開発したようだ。輸送に化石燃料を使う必要がないように自転車とし、煮沸せずとも水が綺麗になるようにろ過式の浄化システムを組み込んである。輸送しつつろ過できるといったあたりが秀逸だ。化石燃料が必要ないため、化石燃料の入手が困難な地域でも日々使えるという特徴もある。
GoogleはInnovate or Die Pedal-Powered Machine Contestに限らず環境改善への取り組みを続けている。翌日となる17日には2,500万米ドルを環境改善事業へ投資することを発表している。