NECエレクトロニクスの100%子会社であるNECエレクトロニクス中国は、中国の山東理工大学(山東省シハク市)に「組み込みシステム連合実験室」を開設する。同実験室では、マイコンの構造やマイコンを用いたシステム開発といった講義を行い、中国の電子産業を担う人材育成を目指す。
NECエレクトロニクス中国は、人材育成などを目的に、中国の複数の大学において、共同研究所を開設したりセミナを行うなど、教育/研究事業を積極的に展開している。上海理工大学からは、同社の8ビットマイコンである78KOシリーズを例にしたマイコン開発に関する書籍も発行されている。
このたび開設する山東理工大学の「組み込みシステム連合実験室」には、同社からNECエレクトロニクス製のマイコンや評価ボード、開発ツールなどを提供する。同実験室の開所式典では、約150名の学生に対してマイコンおよびパワーMOSFETの技術セミナを行う予定。
山東理工大学のあるシハク市は、「シハクハイテク産業開発ゾーン」などがあるハイテク産業開発区のひとつ。山東理工大学はその技術教育の中心的存在であり、理学部や工学部などを有している。とくに情報科学分野においては、山東省内でもトップクラスのレベルにあるという。