Microsoft Developer Division, General Manager, Scott Guthrie氏は16日(米国時間)、自身のブログにおいて.NET FrameworkライブラリのソースコードをVisual Studio 2008で閲覧できるようにしたと発表した。Scott Guthrie氏はCLR、ASP.NET、Silverlight、IIS 7.0、NET Compact Framework、Visual Web Developerなどの開発に関与している人物。

同氏は2007年10月3日(米国時間)、同じく自身のブログにおいてソースコードの公開予定を公表していた。ソースコードの公開は.NETのデベロッパ向けにおこなわれているもので、デバッグサポートを容易にすることを目的にしている。これまでライブラリのソースコードが公開されていなかったため、デバッグの際にライブラリの内部の動きはAPIから推測するしかなかった。今回ライブラリのソースコードが公開されたことでデバッグがこれまでよりも容易になる。

公開されたソースコードは.NET Base Class Libraries (including System、System.CodeDom、System.Collections、System.ComponentModel、System.Diagnostics、System.Drawing、System.Globalization、System.IO、System.Net、System.Reflection、System.Runtime、System.Security、System.Text、System.Threading)、ASP.NET (System.Web、System.Web.Extensions)、Windows Forms (System.Windows.Forms)、Windows Presentation Foundation (System.Windows)、ADO.NET and XML (System.Data and System.Xml)など。

同ソースコードはMicrosoft Reference Licenseのもとで公開される。Reference Licenseは閲覧だけを許可したライセンス。同社の提案しているシェアードソースライセンスのなかではもっとも制限が強いものだ。オープンソースとしてソースコードを公開するといった取り組みではない。