フックアップは独マジックスの音楽制作ソフト「SAMPLITUDE 10」を3つのグレードで25日に発売する。SAMPLITUDEはレコーディング、ミキシング、音声編集、マスタリング、そして業務用のレッドブック対応CD作成等の機能を備えたWindows用の業務用DAW/マスタリングソフトとして長い歴史を持つシリーズだ。
最新版となるSAMPLITUDE 10では前バージョンのハイブリッドエンジンを踏襲し、すべての内部処理が32ビットで行われ、最高でサンプリングレート384kHzのオーディオデータを処理可能。またオートメーション機能が強化され、マルチバンドダイナミクス&マルチバンドエンハンサとタイムストレッチ&ピッチシフト機能も進化している。
SAMPLITUDE 10には3つのグレードが用意される。最上位版となる「SAMPLITUDE 10 Pro」は、新たにダイナミクス処理を行うアナログモデリングエフェクト「am-munition」を搭載、最大999のトラック、サブミックスとAUXバスは各64本を利用でき、また5.1chサラウンドサウンドにも対応している。エフェクトプラグインやVSTiは無制限に使用できる。
「SAMPLITUDE 10 Standard」はオーディオクオンタイズやMIDIループレコーディング機能、4GBに及ぶライブラリが付属するソフトウェアサンプラー「Independence LE」が付属。最大トラック数は64、最大サブミックスは8、最大AUXバス数は6、エフェクトプラグインとVSTiは最大8となる。
「SAMPLITUDE 10 Master」は最大トラック/サブミックス/AUXバス数が2、エフェクトプラグインは最大8となる。クリックやクラックといったノイズ、そして歪みを除去する「Cleaning & Restoration Suite」を搭載している。なおMIDI再生やレコーディング機能は備えていない。
対応OSはWindows 2000/ XP/ Vista。標準価格はSAMPLITUDE 10 Proが155,400円、SAMPLITUDE 10 Standardが81,900円、SAMPLITUDE 10 Masterが50,400円。