ローランド ディー.ジー.は15日、大判インクジェットプリンタ「SOLJET PRO III(ソルジェット・プロスリー) XC-540」を大幅に機能強化してリニューアルし、さらにホワイトインク対応モデル「XC-540W」を新たに追加、両機種をNEW XCシリーズとして25日より発売する。

「XC-540」はインク吐出を最適に制御する「ローランド インテリジェント・パスコントロール」を新たに搭載し、塩ビ系用紙など使用するメディアを問わず、高い印刷品質と高速化を実現した。用紙の送り出しには耐荷重30kgの新設計メディアフランジを採用。ダンサーローラー機構を備えるメディア自動巻取装置の標準装備も相まって、安定した出力が可能となっている。さらに、糊付きの用紙に印刷後、輪郭などを自由な形状にカットできるカッティング機能も搭載する。

「XC-540」。写真のモデルはオプションの補助乾燥装置「DU-540」(専用ブロアーと拡張ドライヤーのセット)を装着している

「XC-540W」は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックインクによるカラー印刷と、同社の新ホワイトインクによる印刷の両方に対応したモデル。透明フィルムにホワイトインクでプリントすることにより、独特の風合いや特性を活かし、ガラス装飾、ディスプレイ、パッケージ試作などに利用できるとしている。

「XC-540」「XC-540W」ともに最大印刷・カッティング幅1346mm、取付可能メディア幅260~1371mm、最大解像度は1440dpi。価格も2機種同じく367万5,000円。また、別売オプションの補助乾燥装置「DU-540」も32万5,500円で発売される。