日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は15日、安全にWeb経由でのファイル共有を実現するリバースプロキシ型ファイルサーバソリューション「HP IceWall File Manager 3.0」を発売した。価格は199万5,000円から。
HP IceWall File Manager 3.0は、ファイルサーバとクライアントPCとの間でリバースプロキシとして動作し、ファイルサーバの機能を強化するファイルサーバ統合アクセス管理ソリューション製品。ユーザはファイルサーバに直接アクセスせず、Webブラウザから同製品が提供する操作画面を通してファイルの取得や操作を行う。その際、同製品がドラッグ&ドロップによるファイル操作やアクセス制御、アクセスログ管理などの機能を提供するため、ユーザの利便性を高めるだけでなくユーザの利用状況が正確に把握でき、ファイルサーバの内部統制強化にも役立つ。
同製品の導入は、ネットワーク上のファイルサーバとクライアントPCの間にリバースプロキシ型のサーバを設置するだけというシンプルなもの。個々のクライアントで特殊な設定をする必要はなく、Webブラウザが使用できる環境であれば、ファイルサーバにある社内共有ファイルにアクセスすることができる。また、アクセスしたファイルのデータを一度クライアント側にキャッシュするため、通信回線の速度が十分でない環境でもユーザはストレスを感じることなくファイル編集を行うことができる。
ユーザや他のシステムからファイルサーバへの直接アクセスを遮断するリバースプロキシ機能、部署/役職などに割り当てられた権限に応じて許可されたユーザの要求のみをファイルサーバに中継するアクセスコントロール機能により、ファイルサーバをセキュリティリスクから防御。さらに証跡ログを生成することができ、監査に役立てることができる。また、認証機能を持つ同社の「HP IceWall SSO」製品と連携することにより、ファイルサーバを含めたWebアプリケーションのシングルサインオン環境の構築も可能となっている。
対応ハードウェアはx86サーバで、OSはRed Hat Enterprise Linux 4.0 Update2以上、必須ソフトウェアはApache2.0(Red Hat Enterprise Linux標準搭載のもの)、対応ファイルサーバ環境はWindows Sever 2003および標準搭載のIIS 6.0となっている。