paidContent.orgなど複数のメディアが伝えるところによると、どうやらMTV Networksがオンラインシンジケートを拡張し、新たにDailymotion、GoFish、iMeem、MeeVee、Veohという5つの動画共有サービスにコンテンツを提供していくことを決定したようだ。

MTV Networksはすでに複数のWebサイトを通じて自社コンテンツの流通を行っているが、今回Dailymotion、GoFish、iMeem、MeeVee、Veohを加えることで同社のブランド力を強化する狙いがあるとみられる。対象にYouTubeが入っていないところも注目される。

このところコンテンツホルダー企業は、流通経路としてオンラインの動画共有サービスを積極的に活用しはじめている。国や地域の状況などによって使われている動画共有サービスも異なっているため、複数の動画共有サービスに対して同時にコンテンツを提供していく方法は、1つの共有サービスに限定する方法よりも手広く配信できる。

日本で同様の取り組みはまだ限定的でそれほど進んでいないが、海外企業の取り組みが国内企業の動向に影響を与える可能性が高い。MTV Networksなどのコンテンツホルダー企業が積極的にオンラインシンジケートを推進していけば国内でも同様の取り組みが加速する可能性がある。

特に今回の発表で興味深いのは、5つの異なる動画共有サービスと契約を結んだという点だ。MTV Networksは同様の取り組みを積極的に展開しており、国内で名前を聞く機会も増えている。今後のサービスのゆくえに注目していきたい。