Webアプリケーションの開発に欠かせないFirefoxエクステンションといえばFirebugだ。2007年には、このFirebugをベースとして開発されたWebサイトパフォーマンス計測ツールYSlow for FirebugがYahoo! Developer Networkを通じて公開され注目を集めた。YSlowはYahoo! Exceptional Performance teamによって作成された評価基準にしたがって開発されたWebページのパフォーマンスを計測するツールエクステンション。同ツールを使うことでWebサイトの表示を高速化するための指針が得られるという優れものだ。同年中に0.80.9をバージョンアップが実施され、計測の精度が向上したことも注目どころだった。

2008年にはYSlowはもしかしたらGoogleから発表されることになるかもしれない。Google CodeやGoogle Gearsなどを担当しているGoogleのDion Almaer氏は2007年末、自身のブログにおいてSteve Souders氏がGoogleに転向する旨を明らかにしていた。そしてそれを裏付けるように7日(米国時間)にはGoogleにいるとSteve Souders氏のサイトにおいて記載が公開されていた。

Steve Souders氏はYSlowの開発者であり、Chief Performance Yahoo!だった人物だ。Webパフォーマンスに関して造詣が深い人物で、書籍も執筆している。Steve Souders氏を失ったことはYahoo!にとっては厳しいことかもしれないが、Googleにすればまた一人、強力な人材を獲得したことになる。職場は変わったわけだが、2008年も同氏の活躍に注目しておきたい。特にYSlowの今後の開発がどうなっていくのかが注目される。