Netcraftは2007年末、Webサーバの活動状況をまとめた報告書「December 2007 Web Server Survey」を公開した。2007年12月現在、同社は1億5,520万を越えるサイトからレスポンスを得ており、この数字は先月よりも540万ほど伸びている。サイト数で見た場合のインターネットは依然として急成長を続けている。2006年12月からの1年間で5,000万サイトほど増えた。2005年から2006年までで3,000万サイト増加していることを考えると、2007年は記録的増加をみせた前年をさらに越える成長があったことになる。
2007年、こうしたサイト数でみた場合の大きな成長を支えたのはブログサービスの急成長にあった。牽引役になったのはMySpace、Live Spaces、Bloggerの3サービスだ。調査結果によると同サービスによって2,500万サイトがブログサイトとして運用されているという。またこれらサービスは電子メールとの連携、検索機能の提供、コラボレーション機能の提供といった統合を進めることでその魅力度を高め続けている。
アクティブサイトで見た場合、Apacheは40万サイト以上の増加、Microsoft IISは10万サイト以上の増加、Googleは5万サイト以上の増加になった。市場シェアでみた場合、Apacheが0.16%の成長、 Microsoft IISが0.19%のマイナス、Googleが0.01%のマイナスだ。先月と同じく、市場シェアはApacheが微増、MS/Googleが微減という傾向だ。変化の幅は先月から狭まっており、ほとんど市場割合の変化のない月となった。
2006Q1からはじまったApache市場シェア減少とMS IIS増加の傾向は、2007Q4には若干の鈍化を見せた。2007Q2からQ3にかけてみられた急激な変化が続けば2008年中にシェア逆転が起こりそうだったが、年末の動きを見るかぎりでは一旦落ち着いたようだ。しかし、次期Apacheがリリースされていない現状ではこのままシェアが逆転に向かう可能性が高い。2008年も動向に注目する必要があるだろう。