「ファイナルデータ」ベースのフォレンジックスソフトウェア「企業情報証拠データ復元 8.0」

AOSテクノロジーズは25日、デジタル証拠を復元/調査するフォレンジックスソフトウェア「企業情報証拠データ復元 8.0」を発売した。価格は98万円。

「企業情報証拠データ復元」は、同社のデータ復元ソフト「ファイナルデータ」の復元技術をさらに高めたフォレンジックスソフトウェア。削除したファイル、ごみ箱内のファイルが復元できるほか、Outlook、Outlook Express、Mozilla Thunderbird、Netscape、Eudora、AL-Mail、Becky!、Windows Mailに関しては、削除されたEメールの内容をメッセージ単位で復元できるというもの。また、フォーマットしたハードディスクドライブ内のデータや削除したパーティション内のデータ、インターネットサイトの閲覧履歴などの復元にも対応する。このほか、通常のデータ復元機能では自動的に復元できない、断片化されたファイルの復元作業も行える。

同製品では、開けなくなったMicrosoft Word/Excel/PowerPoint/Acess、MPEG-1/2、Oracleファイルなどを修復可能としたほか、ACCESS、Oracleエクスポートファイルなどのデータベースファイルの削除されたテーブルを復元できる。さらに、ハードディスク上に残されたデータをある特定のキーワードで検索し、ファイルの状態にかかわらず消去されたデータを検出できる機能も用意されている。また、調査対象パソコンにSlaveソフトをインストールすることで、本体ソフトがインストールされているPCからネットワーク経由でデータ復元することも可能だ。

特定のキーワードでハードディスク上を検索し、合致するファイルの生データをクリップボードに送ってエディタに貼り付けることで復元できる

FATエディタでは断片化したデータの位置を並び替えることでオリジナルのデータを復元できる可能性を高められる

対応OSはWindows Vista/XP/2000/NT4.0/Server 2003。