米YouTubeが、ダボス会議に参加する世界経済のリーダーや著名人に意見をぶつけるチャンスをYouTubeユーザーに提供する。
ダボス会議はスイスのダボスで毎年開かれる世界経済フォーラムの年次総会だ。世界中から企業リーダー、政治家、知識人、ジャーナリストなどが参加し、経済的・社会的な問題に関する議論・対話を行う。2007年の同会議では、Bill Clinton元米国大統領、MicrosoftのBill Gates会長、Thabo Mbeki南アフリカ大統領、Tony Blair前英国首相、U2のボーカリストであるBono氏、Olusegun Obasanjo前ナイジェリア首相などが、揃ってアフリカの貧困と疾病の救援を訴えた。2008年1月23日~27日の日程で開催される次会議のテーマは「The Power of Collaborative Innovation (協創の力)」となっている。
YouTubeは「THE DAVOS QUESTION 08」というチャンネルを通じて、ビデオ投稿によるYouTubeユーザーのダボス会議参加を呼びかけている。
"世界をより良い場所にするために、国家、企業、個人が2008年になすべきことは?"
参加希望者は、上の問いの答えとなるビデオをYouTubeのTHE DAVOS QUESTIONチャンネルに投稿する。投稿期限は2008年1月21日だ。なお2008年1月1日から、投稿された回答ビデオが公開され、レーティングが可能になる。YouTubeコミュニティから高い平均レートを獲得したビデオは、ダボス会議の本会議におけるトピックとして世界経済フォーラムによって紹介される。またYouTubeはダボス会議会場の同社ブースにおいて参加者に投稿ビデオを視聴してもらい、YouTube上でのレスポンスを求めるそうだ。
YouTubeはCNNと提携して、米大統領選候補者に対してYouTubeユーザーがビデオ投稿を通じて質問や意見を投げかける「THE CNN-YOUTUBE DEBATES」を今年の6月から開始している。THE DAVOS QUESTIONは、YouTubeユーザー参加型の大規模ディベートの第2弾となる。