ドコモ・ドットコムは18日、携帯オンラインショッピング経験者を対象にした「モバイルECサイトに関する調査」の結果について発表した。同調査によれば、洋服や化粧品、ダイエット食品などを購入した人のうち、購入商品をあらかじめ決めずに買う「非目的買い」の比率が、商品を決めた上で買う「目的買い」の比率を上回り、携帯画面をウインドーショッピングのように楽しみながら、これらの商品を購入する傾向が強いことが明らかになった。

ドコモ・ドットコムは、NTTドコモの100%子会社。同調査は、NTTドコモのiモードの利用者で、iモードでのオンラインショッピングで商品購入経験のある全国の16歳以上の900人を対象に、今年10月3日~15日に調査を行った。

iモードショッピングで購入経験のある商品ジャンル

購入経験のある商品ジャンルでは、「書籍・雑誌」が45.6%と前回の調査を11.4%上回り、書籍・雑誌のモバイル購入が定着している実態が明らかとなった。書籍・雑誌のほかに利用者が多いのは、「食料品・飲料・酒類」が36.7%(前年比4.9%増)、「CD・ビデオ・DVD」が36.0%(同5.7%増)となっている。

商品ごとの購入パターン別にみると、「書籍・雑誌」「CD・ビデオ・DVD」は、あらかじめ商品を決めた上で購入する「目的買い」が、それぞれ47.7%、37.5%を占め、商品をあらかじめ決めずに買う「非目的買い」を上回る。これに対し、「洋服」「化粧品・香水・ヘアケア商品」「ダイエット食品・用具」では、非目的買いがそれぞれ38.9%、28.2%、26.8%を占め、それぞれ10%前後かそれ以上、目的買いの比率を上回る結果となり、これらの商品の購入においては、モバイルを楽しみながら購入商品を決定する傾向が強いことが明らかとなった。

利用場面別では、「自宅でくつろいでいる時」が最も多く58.2%、次いで、「昼休み・休憩時間中」(30.2%)、「夕方~夜の帰宅時」(25.1%)の順となっている。モバイルショッピングでの最高購入金額については、「1万~5万円未満」(30.7%)、「5,000~1万円未満」(30.3%)、「1,000~5,000円未満」(26.9%)が合計で87.9%と大半を占め、5万円以上の高額購入者の割合は9.8%と少数にとどまっている。

また、モバイルECサイトを利用する上で最も重視する点については、「商品の画像が複数あり詳細が分かる」が53.5%と最も多く、次いで「セキュリティ技術により情報が守られていることが分かる」(50.0%)、「送料に関する情報が分かる」(45.8%)などとなっている。