既報のとおり6日(米国時間)、Googleからチャート作成するための新しいWebサービス「Google Chart API」が公開された。特定のURLを指定すればその指定にしたがって生成されたチャートがPNGイメージとして取得できるというもので、きわめて簡単にチャートが作成できる点が最大の特徴だ。
同発表から7日後となる13日(英国時間)、Eastwood Chart Servlet ProjectからGoogle Chart APIの動作を模倣したサーブレット「Eastwood 1.0.0」が公開された。EastwoodはJavaで実装されたServletで、JFreeChartを使ってGoogle Chart APIが生成するチャートとよく似たチャートを生成する。Eastwoodの開発者はJFreeChartの開発者であるDavid Gilbert氏だ。
EastwoodはGoogle Chart APIで提供されているAPIと同じ指定で円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフ、スキャッタプロットを生成する。プロダクトはGNU AFFERO GENERAL PUBLIC LICENSE Version 3のもとで提供されており、自身のサーブレットコンテナにインストールして動作させるスタイルをとっている。Eastwoodを使うことでGoogle Chart APIにアクセスしなくとも自身の作業マシンのみで同APIを活用するアプリケーションの開発が可能になる。同様のAPIを使いつつもGoogleのサービスに依存したくない場合などにも採用検討の価値がある。
Eastwoodの開発者はJFreeChartの開発者だ。Google Chart APIが公開されてから7日というかなり早いタイミングでEastwoodが開発され公開された背景には、JFreeChartが同じ機能を提供する十分なポテンシャルを持っていることを示す狙いがあるとみられる。チャート作成を検討しているJavaデベロッパはJFreeChartも検討対象に追加するといいだろう。