米Adobe Systemsは12月17日(現地時間)、同社会計年度で2007年第4四半期 (9-11月期)決算を発表した。売上高は9億1,120万ドルで、前年同期の6億8,220万ドルから34%アップの大幅増となった。GAAPベースの純利益は2億2,220万ドルで、前年同期の1億8,320万ドルから21%の増加。2007年通年では31億5,800万ドルの売上で、前年の25億7,500万ドルから23%アップの2桁成長を達成した。
第4四半期が終わり、2008年の会計年度がスタートする12月1日のタイミングで同社社長兼CEOに昇格したShantanu Narayen氏は同期の決算について「CS3製品群と歴代売上記録を達成したAcrobat、エンタープライズ向けビジネスでの好調ぶりが業績を牽引した」と語っている。また2008年度の抱負について「6年連続の2桁成長の実現に向けて動く」とコメントしており、引き続き好調なペースを維持できる見通しを示した。
2008年第1四半期の売上見通しは8億5,500万~8億8,500万ドルで、GAAP営業マージンは30~31%を想定している。IDCやForresterなどの調査会社が2008年以降の企業のIT投資の冷え込みを予測するなどマイナス要素が懸念されるが、Adobeはアナリストの予想を上回る実績を示しており、コアビジネスでの堅調な成長が見込まれている。