Adobe Systemsは13日(米国時間)、リッチインターネットアプリケーション (RIA) 向けメッセージングソフトウェアを、「BlazeDS」としてオープンソース化する計画を発表した。正式リリースは2008年初頭を予定、パブリックβ版のソースコードはAction Message Format (AMF)の規格とともに、Adobe Labsで公開が開始されている。
BlazeDSとして公開される技術は、従来「Adobe LiveCycle Data Services ES」の一部として提供されていたもの。この技術を利用すると、Adobe FlexやAdobe AIRで構築したRIAに、リアルタイムコラボレーション機能やデータプッシュ機能を追加することができる。JavaやColdFusionコンポーネントなど、既存のサーバアプリケーションに接続可能なRIAの開発も容易になる。
Adobeは、Adobe LiveCycle Data Services ESの機能をサブスクリプション方式で提供するサービス「Adobe LiveCycle Data Services Community Edition」の提供も開始する。BlazeDS認定ビルドの提供やエンタープライズサポート部門へのアクセスなど、多くの特典が付属するこのサービスの料金体系は、2008年初頭に発表される。
また同日、RIA関連ソフトの最新パブリックβが公開された。Adobe AIR beta 3、Adobe Flex 3 beta 3、Adobe Flex Builder 3 beta 3のバイナリパッケージは、Adobe Labs経由で無償ダウンロードできる。