富士通ビジネスシステム マーケティング本部 ソリューション推進統括部 コンサルティング推進部 小池一嘉氏 |
昨今、企業のビジネス戦略として重要視されている"経営の可視化"。こうした戦略をITで実現するソリューション事業を展開する、富士通ビジネスシステムのマーケティング本部 ソリューション推進統括部 コンサルティング推進部 小池一嘉氏が、シックス・アパート主催の「ビジネス・ブログセミナー」において「可視化経営(FJB提案スタンスのご紹介)~ブログによる情報可視化の方向性と効果の見える化~」と題した 講演を行った。
小池氏によると、現在の企業経営では、事業戦略と業務プロセス、IT運用の3点において、それぞれの整合性が求められるようになり、いまや経営とITは引き離せないのが状況にあるという。しかし、現状の情報システムは、多くの企業でメールシステムやファイルサーバ、イントラネットといった各システムがそれぞれに独自の情報通信手段を用いており、情報が分断されている問題点を抱えている。
また、多くの企業が導入する、メーリングリストやグループウェアの掲示板といった社内の情報共有システムはその機能が十分に図られないのも現状だという。というのも、「メーリングリストの場合、発信した情報が限定した一部の人にしか伝わらなかったり、不必要な人にも情報が伝わる可能性がある。グループウェアの場合は、特定の議題についてのみの情報しか発見できず、誰もが簡単に情報発信できる場を提供することが難しい」とその問題点を指摘する。
しかし、こうした問題に対して有効な手段となり得るのが"イントラネットブログ"だと小池氏は語る。なぜなら、ブログは、各コミュニケーションツールで扱われる情報を日常業務でシームレスに利用できるうえ、個人の持つ知識や仕事のコツ、ノウハウを手軽に共有することができるからだという。また、情報発信と更新が容易で、未整理の情報でも気張らずに入力できるため、未分類の情報でも集約/共有化することで"可視化"し、新たな創造や発見が期待できるのもメリットだ。さらに「RSSやトラックバックなどにより、コンテンツを拡大させるオープンな仕組みを提供できるのもブログならではの利点だ」と語った。