Yahoo!は2007年12月上旬(米国時間)、Yahoo! Developer Networkを通じてYSlowの最新版となる「YSlow 0.9」を公開した。YSlowはFirebugを活用しつつJavaScriptで開発されたWebページパフォーマンス計測ツール。Firefox向けのエクステンションとして実装されており、Mozilla Public License version 1.1のもとでオープンソースソフトウェアとして公開されている。

YSlowはFirebugをベースにして開発されている。0.9ではFirebugのネットパネルとの統合が進められておりAjaxリクエストや画像ビーコンのようなDOM以外のコンポーネントを発見できるようになっている。またフレームとiフレームが走査できるようになっており、それらのリソースも分析できるようになった。ほかにもハイライティング404、よりよいCSS表記の検出およびJavaScript最小化機能、YSlowパネル内の検索機能などがある。

YSlow 0.9はこれまでのバージョンよりも優れたパフォーマンス解析をするようになっているため、場合によっては以前のバージョンで測定したよりも悪い結果が表示されることになる可能性がある。それは新しい機能によって新しく問題点が浮き彫りになったことを意味している。また0.9ではWeb 2.0アプリケーション向けの機能が強化されているため、Web 1.0に対してもWeb 2.0に対しても効果的なツールだとされている。

YSlowはYahoo! Exceptional Performance teamが作成した評価基準にしたがってWebページのパフォーマンスを計測するツールエクステンション。いくつかの項目にしたがって速度計測を実施し、高速に表示できるWebサイトを開発するために必要になる最適化すべき事項を教えてくれる有益なツールだ。Webデベロッパは同ツールを調査しておきたい。