米Oracleは12月6日(現地時間)、オランダのソフトウェアベンダーMoniforceを買収したと発表した。MoniforceはUXinsightに代表されるネットワーク監視ソフトウェアを主力製品としており、ネットワークやホストに影響を与えずに、エンドユーザー側からみたWebアプリケーションのパフォーマンスや稼働状況をプロトコル解析で測定する。Oracleでは、同社Enterprise ManagerにMoniforceの技術を統合することで、Application Performance Management(APM)ソリューションの強化を狙う。
APMを強化することで、ユーザー側からみたアプリケーションの動作状況を監視し、その際に発生するエラーなどのロジック上の問題を早期に解決することが可能になる。「今回の買収はOracleの"TCO削減と高いQoSの実現"という戦略目標に則ったもので、Enterprise Managerの監視範囲を広げ、管理者がユーザーの視点からアプリケーションの監視や解析を行うことを可能にする」と米Oracle製品開発部門エグゼクティブバイスプレジデントのChuck Rozwat氏は述べ、中長期での製品補完計画の一環であることを強調する。