独SAPは12月4日(現地時間)、現在米マサチューセッツ州ボストンで開催されているSAP Influencer SummitにおいてCRMソフトウェア「SAP Customer Relationship Management (CRM) 2007」の提供を発表した。最新版では、Trade Promotions Management (TPM)、Business Communications Management (BCM)、Pipeline Performance Management(PPM)といった機能強化のほか、Web 2.0技術をベースにUIが大幅刷新されている。これにより一般的なビジネスユーザーを含めて、すべての情報への自在なアクセスが可能になるとSAPでは説明する。今月12月中に提供開始される予定だ。
「次世代のCRMはWeb 2.0型UIを採用することで、営業からマーケティング、顧客サービス担当者まで、幅広い層にアピールする。ユーザビリティ、すべてのユーザーを対象にしたコンフィギュレーションに主軸を置き、複数のUIをサポートする」と米GartnerのアナリストEd Thompson氏はCRMアプリケーションの近年のトレンドについて説明する。SAPのCRMグローバル戦略製品開発部門シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャのBob Stutz氏もUIの改良を大きなポイントに挙げる。「SAPの目標はクールでユーザー主導型のWeb技術とビジネスアプリケーションの間に存在するギャップを橋渡しすることで、これによりCRMをよりシンプルでパワフルなものとし、企業の成長を促進させる」と同氏。