Open Source Applications Foundation (OSAF)は米国時間の3日、「Chandler Server 0.10.0」をリリースした。Apache 2.0ライセンスのもとソースコードが公開されるほか、JRE 1.5以降が導入済の環境で動作するバイナリパッケージも公開される。

Chandler Serverは、TomcatサーブレットとJavaベースのRDBMSエンジン「Derby」で実装された、カレンダーサーバ。関連製品であるChandler Desktopのサーバとして機能するほか、Apple iCal 3やMozilla Sunbirdに採用されているプロトコル「CalDAV」もサポート、多くのカレンダーソフトも接続できる。今回のリリースでは、iCal 3接続時の問題やFirefox 1.5でタイムアウトしてしまう問題など、重大な不具合が解消されている。

Chandler Serverの開発を進めるOpen Source Applications Foundation (OSAF)は、一時代を築いた表計算ソフト「Lotus 1-2-3」の開発で知られるMitchell Kapor氏が率いるオープンソースプロジェクト。電子メールやスケジュールなど個人情報を統合管理するPIMアプリケーション「Chandler Desktop」をフロントエンドとし、他のユーザとの情報の共有を可能にするサーバソフト「Chandler Server」、同サービスをオンライン上で提供する「Chandler Hub」を軸に、次世代の情報管理コミュニケーションツールを開発すべく活動を続けている。

OSAF発足から5年が経過、形が見えてきたChandlerプロジェクト(画面はクライアントのChandler Desktop 0.7.2)