米Microsoftは11月29日(現地時間)、「Exchange Server 2007 Service Pack 1」のリリースを発表した。現在同社のサイトよりダウンロードが可能となっており、日本語版のファイルも用意されている。また、このSP1のファイルは、Exchange Server 2007の導入を検討しているユーザーのためのトライアルパッケージにもなっている。
Exchange Server 2007 SP1での改良点はいくつかあるが、最も注目されているのが新機能の「SCR(Standby Continuous Replication: スタンバイ連続レプリケーション)」だ。Exchange Server 2007ではCDP(Continuous Data Protection: 連続データ保護)機能として「LCR(ローカル連続レプリケーション)」と「CCR(クラスタ連続レプリケーション)」の2つのストレージ保護機能が導入されたが、SP1のSCRはこれをさらに拡張するものとなる。LCRとCCRでは、それぞれ物理/論理的なバックアップストレージに定期的にデータを待避し、障害時の切り替えで連続的なシステム運用を可能にする。LCR/CCRは同一セグメント内での1対1バックアップにしか対応しないのに対し、SCRではさらにリモートサイトをカバーし、1対多のバックアップを可能にする。これによりディザスタリカバリ用途での利用が容易になった。