NetBeans.orgは28日(米国時間)、「NetBeans IDE 6.0 Community Acceptance Survey」の結果を発表した。同調査は25日(米国時間)に締め切られ、最終的にNetBeansコミュニティの93%が、現状のNetBeans 6.0が正式リリースに足るクオリティを実現したと考えていることが明らかになった。実質的にコミュニティからゴーサインがでた結果だ。いくつかの問題を修正した方がよいという指摘もあるため、場合によってはさらに時間がかかる可能性があるが、NetBeans 6.0の正式なリリースは目前に迫ってきたとみてよさそうだ。

NetBeans 6.0の新しいエディタ機能はほとんどのユーザが満足 - NetBeans.orgより抜粋

同調査ではほかにも興味深い結果がでているので紹介したい。まず、開発の主役となるエディタは半数が素晴らしいものだと考えており、ほかの半数は扱いやすいものだと考えているという。5%弱のユーザが問題ありと考えていることから、95%が新しいエディタに満足していることになる。

改良されたSwing GUIビルダMatisseは46%弱のユーザが使わないと答えているほか、Rubyのサポート機能は87%強が使わないとし、JavaScriptのサポート機能は63%弱が使わないとしている。また、プロファイリングのサポート機能については37%弱のユーザが使わないという。

NetBeans IDEはJavaで開発されたJava向けの統合開発環境だったわけだが、NetBeans 6.0ではスクリプトのサポート機能を追加し、より幅広い層をターゲットとした統合開発環境へと進み始めている。この調査結果から、NetBeans IDEがJava用の開発環境として使われており、RubyやJavaScriptの開発環境としてはそれほどシェアをとっていないことがわかる。

しかしながら、Rubyサポートに満足しているユーザが13%強、JavaScriptサポートに満足しているユーザが37%強いることから、スクリプト言語の統合開発環境としても使われはじめている様子がわかる。