米国では感謝祭から始まる連休の翌日にあたる月曜日(今年は11月26日)がサイバーマンデーと呼ばれている。連休中には外出していた買い物客が、年末商戦向けに値下げされた製品を狙ってオンラインショップに押し寄せてくる。米comScoreが27日 (米国時間)にリリースしたレポートによると、今年のサイバーマンデーに米消費者のオンラインショップでの買い物額が初めて7億ドルを突破した。利用者数は前年比38%増だった。

感謝祭の連休のショッピングは大混雑になり、また小売店での買い物は1日に数カ所しか回れないため、連休中の買い物を控えめにしてサイバーマンデーに備える消費者が増えている。今年も、その傾向が強まっており、comScoreが算出したサイバーマンデーのオンラインショップにおける米国の買い物客の支出額は前年比21%増の7億3300万ドルだった。直前の4週間の平均に比べると84%増となる。ただし、利用者1人あたりの支出は前年比12%の減少だった。ガソリン価格の高騰、サブプライムローン問題など、米経済の不安材料の影響がサイバーマンデーにもあらわれており、買い物客の増加が全体の売上増につながった形だ。

サイバーマンデーの買い物客は、インターネットユーザーの6%に相当し、インターネットユーザーの44%がオンラインショップを訪れたり、または価格比較サイトを利用した。買い物の60%は職場のコンピュータから行われたという。ビジター数によるオンラインショップのトップ10は、Amazon.com、Wal-Mart、Target、Dell、Best Buy、Yahoo! Shopping、Apple、Overstock、Circuit City、MSN Shopping。このうち6店が、直前の4週間の平均よりも倍以上のビジターを集めた。

過去にはサイバーマンデーにオンラインショップにつながりにくくなるというようなトラブルが起こった。ForeSeeの調査によると、今年も「ネット初心者には使いにくい」「動作が遅くなった」という不満が報告されたが、深刻な問題はなく、利用者の全体的な満足度は昨年から向上した。

comScoreでは、米国における2007年11月~12月のオンラインでのホリデーショッピングが昨年の246億ドルから20%増の295億ドルになると予測している。