Funambolは27日(米国時間)、同社が提供するSyncMLアプリケーション「Funambol」を対象に、ネットワーク対応のOSSライセンス「GNU Affero GPLv3 (AGPLv3)」を採用すると発表した。新ライセンスは、30日以内のリリースが予定されているFunambol v6.5から適用される。

これまでFunambolには、GPLv2にくわえ独自の「Honest Public License (HPL)」が適用されてきた。ASPでの利用に対しソースコード公開の義務を課すことが難しいという、GPLv2の欠点を補完する措置だったが、AGPLv3の採用により解決されることになる。

Funambolは、Javaで実装されたオープンソースのSyncMLアプリケーション。OSSの開発プロジェクト「Sync4j」としてスタートしたが、その後有償のサポート契約を収益源とする営利企業「Funambol」の製品に発展。Funambolには、PC / サーバと携帯電話など小型端末上のデータを同期するSyncMLとしての機能のほか、SyncML 1.2以降に対応する端末を利用すると、BlackBerryと同様のプッシュ型メール配信システムを構築できるなどのメリットがある。