米IBMは11月27日(現地時間)、同社の企業向け無料検索スイート「IBM OmniFind Yahoo! Edition」の新版を発表した。新バージョンではコンテンツごとの検索カタログへの振り分け機能の追加のほか、管理コンソールの強化、Javaで記述されたOSSベースのLuceneを使ったインデックス化などに対応している。またパフォーマンスやインデックス性能の改善に加え、カスタム検索フィールドの追加、Webブラウザサポートの拡大など、より使い勝手の向上に努めている。
企業向け検索サーバ製品のOmniFindとYahoo!インターネット検索を組み合わせて無料で提供するというアイデアは、これまで大規模環境向けが中心だったコンテンツ管理/企業向け検索ソリューションの分野に新風をもたらし、中小企業市場の開拓を可能にした。IBMによれば、2006年12月のOmniFind Yahoo! Edition提供開始以来、企業の規模を問わずに世界中で2万5000のユーザーが利用するまでになったという。中小企業向けソリューションを得意とするMicrosoftも、今月11月初旬に「Search Server 2008 Express」を発表して、この分野へと進出している。