Netcraftは23日(米国時間)、Webサーバの活動状況をまとめた報告書「November 2007 Web Server Survey」を公開した。2007年11月現在、同社は1億4,970万を越えるサイトからレスポンスを得ており、この数字は先月よりも700万ほど伸びた。先月の伸びが760万ほどであるため若干減っているが、サイト数で見た場合のインターネットは依然として急成長を続けている。

アクティブサイトで見た場合、Apacheは117万サイト以上の増加、Microsoft IISは45万サイト以上の減少になった。また、Googleも22万ほど数を減らした。市場シェアでみた場合、Apacheが1.29%の成長、Microsoft IISが1.05%のマイナス、Googleが0.43%のマイナスだ。

現在、Apacheの市場シェアは50.8%、Microsoft IISは35.8%。依然として10%以上の開きを確保している。この1年間でApacheのシェア低下とMicrosoft IISのシェア拡大が続いており、先月の傾向を加味すると2008Q1にはシェアが逆転するのではないかと推測された。しかし今月になって若干傾向が鈍化し、逆にApacheがシェアを拡大、差を広げた形になった。しかし、シェアが急激に逆転の方向に向かう材料は見当たらず、場合によっては緩やかにこれまでの傾向が継続する可能性もある。

シェアの変動に関与可能な技術的要因としては、仮想化技術への対応やAjaxへの最適化、マルチコア/マルチプロセッサにおける性能の向上などがあげられる。Apacheは次期Apacheでこれら技術への強化が実現される見通しになっているため、同開発の進捗にも注目しておくべきだろう。