11月11 - 15日の5日間にわたって米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld 2007」の入り口付近に設置された展示コーナーでは、各々のテーマに沿った形でITベンダー各社の最新ソリューションが紹介されていた。ビジネスアプリケーションの展示とはちょっと異なるイノベーションの数々に、最新トレンドを少し追いかけてみよう。
「エコフレンドリー」なITソリューション
米Dell会長兼CEOのMichael Dell氏の基調講演での「IT must be green.」に象徴されるように、エコロジーは最近のITの1つの大きなテーマとなりつつある。それは二酸化炭素排出削減であったり、省電力への取り組みであったりとさまざまだ。
「エコフレンドリー」が1つの合い言葉のエコロジーブース。展示はBrocadeのものだが、データセンター向けのソリューションでは欠かせない取り組みかもしれない |
データセンターといえば電源問題がつねにつきまとうもの。Intelのブースでは、以前より同社が取り組んでいるDC電源ソリューションを紹介。AC-DC変換のロスを減らすことで低消費電力を実現 |
ITソフトウェアのカンファレンスに突然出現した電気バイク。これもまたエコフレンドリーの一環か? |
Dellのブースでは「あなたにとっての"グリーン"とは?」と題したクリアボードが飾られ、それぞれの考えを色鉛筆で好きに書き込めるようになっている |
パーソナライゼーションとデジタルホーム
1人に1デバイス、それを世界中で - そう考えたとき、パーソナライズな技術は1つの鍵になるのかもしれない。個々人に最適化されたコンテンツ、途上国向けのPCソリューション、個人認証技術など、すべてが将来のITイノベーションへと結びついている。また、来たるべきデジタルホームの時代に向け、ITと家電の融合が次第に進んでいくことになるだろう。
パーソナライゼーションのコーナーではNokiaらベンダーが展示。1人1デバイス時代の先兵はやはり携帯の可能性が高い |
日立ブースではバイオメトリクス認証のVeinIDと無線タグ技術のμChipを展示。ID識別技術も1人1デバイス時代の次なる波だ |