オープンソースRDBMS PostgreSQLの専用ミドルウェア「pgpool-II」の新バージョン「pgpool-II」が16日にリリースされた。新バージョンではレプリケーションの高速化やオンラインリカバリ機能が実装されるなど、パフォーマンス面で大幅な改善/向上が図られている。
pgpool-IIは、データベースクライアントとPostgreSQLサーバ間を接続するミドルウェア。クライアントからの接続要求をキューイングし、PostgreSQLサーバの負荷を抑えることで、システム全体のスループットを向上させる役割を果たす。また、複数のPostgreSQLサーバを管理することができるため、2台以上のディスクにリアルタイムでハードディスクのバックアップを取ることが可能。これにより、ディスク障害の際もシステムを止めずに運用を継続できる。
バージョン2.0での改良点の一部は以下の通り。
- pgpool.confのリロード可
- SQLパーサがPostgreSQL 8.3に対応
- クライアントからクエリの最大待ち時間の設定可
- レプリケーションの高速化
- ノードを再同期させて復帰させるオンラインリカバリ機能の実装
- パラレルモードにおける部分レプリケーション
pgpool-IIはPostgreSQLと同様にオープンソースで公開されており、このサイトから入手できる。なお、12月4日にSRA OSSによるpgpool-IIを利用した「PostgreSQL 高可用性セミナー」が開催される予定。