米AOLおよび米Associated Press(AP)は、米国内におけるインスタントメッセージング(IM)サービスの利用実態などを調査した最新レポート「AP-AOL Instant Messaging Trends Survey」の発表を行った。ティーンエイジャーの間では、今やEメールに勝るコミュニケーションツールとしてIMの利用が急増している。

同レポートは、米リサーチ会社のKnowledge Networksが、米国内の19歳以上のIMユーザー836名および13~18歳のIMユーザー410名を対象として、今年10~11月に実施したオンライン調査などに基づくとされる。調査結果によれば、米IMユーザーに最も人気が高いIMサービスは、全体の54%が利用していると回答したAIM(AOL Instant Messenger)で、その後は、Yahoo! Messenger、Windows Messenger、MySpace IMの順に続いている。

今回のAP-AOL Instant Messaging Trends Surveyは、昨年に続く2回目の調査となっており、大人のIMユーザーの間で、職場での利用が増加傾向にあることが明らかになった。19歳以上のIMユーザーの4人に1人以上が、職場においてもIMを利用していると回答し、昨年を大きく上回る約半数の利用者が、仕事中にIMを利用することが生産性の向上につながっていると答えたようだ。しかしながら、仕事には関係のない私的なIMの利用を認めた人も、利用者の約8割に達したとされている。

また、13~18歳のティーンエイジャーのIM利用で顕著なのは、Eメール利用の減少傾向だ。IMティーンユーザーの7割以上が、EメールよりもIMでコミュニケーションを取ることが多いと回答しているという。一方、19歳以上では24%にとどまったとされる。携帯電話での利用度も高く、IMティーンユーザーの約3人に1人は、携帯電話からもIMの送受信をしているようだ。

IMを楽しみつつ、インターネットで宿題に関する調べ物をすると答えたIMティーンユーザーは57%、IMで友人に宿題について尋ねることがあるとの回答は55%に上った。さらに、面と向かっては言い難い内容の話をIMでするようにしているとの回答が4割を超え、好きな人をデートに誘ったり、デートの誘いにOKの返事を出したりするのにIMを使っているとの回答者も、5人に1人を超えたとされている。

なお、同調査では、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)とIMの連携利用が、米インターネットユーザーの間で目立ち始めていることも明らかにされている。