フィンランドNokia Siemens Networksは20日(中国時間)、環境問題への取り組みとして電力消費量を抑えたソリューション「Energy Efficiency」、および製品開発ポリシーを発表した。電力消費量を最大70%削減する基地局を利用することで、大都市は年間7万3,000トンの二酸化炭素排出量をカットできるという。
Energy EfficiencyはNokia Siemensのエネルギー対策ソリューションで、基地局の電力消費量を最大で70%削減できるという。これを利用して、大都市をカバーするのに必要とされる5,000台の基地局を導入した場合、年間最大で7万3,000トン分の二酸化炭素の排出を削減できるという。これは、2万1,000台の車が年間に排出する二酸化炭素量に匹敵するとしている。
たとえば、自社基地局「Flexi GSM Base Station」は世界最小で、最も電力消費効率にすぐれているという。同社は同日、China Mobile Group Beijingがこの基地局を導入することで契約を結んだことも発表している。
Nokia Siemensによると、テレコム業界が環境問題に及ぼす最大の要素は電力消費量という。同社では現在、製品ライフサイクルを通して環境問題に取り組む「Design for Environment」の下で、資源管理からリサイクルまで環境に与えるインパクトを最小に抑えるよう取り組みを進めているという。