欧州委員会(EC)は13日(現地時間)、米Googleが発表した米DoubleClick買収計画について、本格的に調査を開始すると発表した。暫定的調査を終えた結果、詳細な調査が必要と判断したという。今後、EU競争法に基づき調査を行い、2008年4月2日までに最終的な結論を下す。
Googleは4月13日、DoubleClickを約31億ドルで買収すると発表した。Googleは広告主とWebサイトの広告仲介サービス「AdSense」を提供しており、DoubleClickはオンライン公告サービス・管理技術を提供していることから、2社が合併した場合、オンライン広告に与える影響が懸念されている。
この調査では、GoogleがDoubleClickを買収した場合に欧州経済圏の競争に与える影響を調べる。調査は90営業日行われ、2008年4月2日までに最終的な判断を下すとしている。
今回の調査の焦点について、ECは、(1)Googleが買収しない場合、DoubleClickはGoogleのライバルに成長する可能性があるのか、(2)Googleが買収した場合、合併した企業は競争を阻害し、消費者に害を与えるものになるか、の2つを挙げている。