Googleは13日(米国時間)、Postiniが新しいコンテンツポリシー管理機能を自社の電子メールサービスに追加したと発表した。追加された機能にはソーシャルセキュリティ番号やクレジットカード番号を保護する機能などが含まれている。既存のPostiniの顧客は追加の費用を発生させることなくこの新しい機能を活用できる。
追加された機能には添付ファイルや本文における語彙データを解析してソーシャルセキュリティ番号やクレジットカード番号を判断する機能があるほか、正規表現を使ったアドバンスドポリシールール策定機能の追加、コンテンツベースのメッセージ解析および報告機能などがある。
Googleは7月9日(米国時間)、Postiniの買収が合意に至ったことを発表。10月3日(米国時間)には自社サービスであるGoogle Apps Premier EditionにPostiniの機能を追加したことを発表している。このため同サービスはPostiniの提供しているコンテンツポリシー管理フレームワークの一部として提供されるほか、Google Apps Premier Editionにも提供される。同ポリシー管理機能は将来的にはインスタントメッセンジャーやHTTPなどほかのコミュニケーションプロトコルに対しても提供されることになりそうだ。
同日、Postiniは同社の提供しているEmail Security and Message Archivingサービスにいくつかの新機能を追加したことも発表している。ウィルスデータやスパムメールの検出機能が改善されたほか、機能拡張されたメッセージアーカイブ管理機能ツールの提供などがある。Googleは中小規模向けに自社サービスをまとめて提供しており、Postini買収には企業が必要とする情報管理や法令遵守に対応する目的があった。Postiniが発表した新機能はGoogle Apps Premier Editionを活用している企業ユーザにとって有益なものだ。